テストの成績はいいけど、聞いたり話したりするのは苦手。実際に使える英語にステップアップしたい!そのためには、どんな勉強をすればいいんだろう。
こんな悩みを持っている英語学習者のあなたへ。
私は数年前から英語圏に住んでいる日本人です。日本で生まれ育ち、英語にはそこそこの自信を持ってアメリカに引っ越しました。しかし、知識としての英語と、実際に使える英語力とは別もの。大変苦労をしました。
さまざまな方法を試しましたが、YouTubeを使った学習が、リスニングや表現の幅を増やし、英語のレベルを底上げしてくれました。
この記事では、文法や知識はある程度自信があるけど、英語を使ったコミュニケーションが苦手という中上級者のために、私がおすすめするYouTubeを使った英語の勉強法をお伝えします。
勉強に使う動画を選ぶポイント
教材として適しているのはどのような動画でしょうか。
ここでは、英語の学習に使う動画を選ぶためのポイントを挙げていきます。
ポイント① 全編英語の動画を選ぶ
英語の話の運びには特有のスタイルがあります。英語らしい話の展開の仕方に慣れること。これが、英語を使ううえでは重要です。リスニングでの予測可能性を高めるからです。
そのためには、英語で構成された動画に慣れるのが一番。
日本語で英語を解説する動画もたまに見るのは良いですが、普段の学習では、英語だけの動画に慣れましょう。
ポイント② 日本語字幕が利用できる動画を選ぶ(上級者は不要)
英語字幕を見て、大まかな意味を瞬時に理解できるようになれば不要です。
英語の動画であっても、日本人向けだったり視聴者の多いチャンネルでは、日本語字幕が設定されていることがあります。日本語字幕をつけているチャンネルを選びましょう。
動画の公開後、字幕がつくまでに数週間かかることもあります。日本語字幕の有無は、少し古い動画でチェックしましょう。
ポイント③ 興味を惹かれる内容であること
せっかくのYouTubeですから、自分が面白いと思える動画を配信しているチャンネルを見ましょう。
勉強のためだけではなく、内容を理解したい!というモチベーションも得られます。逆に言うと、特に知りたくもない動画で勉強しても、飽きてしまいます。
英語は世界共通語です。日本語のチャンネルはほんの一部に過ぎません。英語で情報収集できるようになれば、インターネットの世界が70倍(人口比)に広がります。興味を持てる動画も、必ず見つかるはずです。
ポイント④ 定期的に新しい動画を配信しているチャンネル
“How my LEGO hobby became a YouTube business” by BRICK 101 is licensed under CC BY-NC 2.0
一つの動画を勉強するだけでは、使える英語は身につきません。YouTubeでの英語学習を習慣化する必要があります。
その都度新しい動画を検索するのは効率が悪いもの。適した動画をあげているチャンネルを見つけたら、そのチャンネルが定期的に配信しているかをチェックしましょう。
ポイントのおさらい
まとめると、英語学習に適するのは次のような動画です。
YouTubeの英語動画で勉強する具体的方法
ここからは、私が辿り着いたYouTubeを使ったおすすめの英語学習ルーティンを紹介します。
手順① まずは、字幕なしで見る
最初は英語のまま、最後まで或いは10分程度に区切って見ます。
英語の意味が全然わからない・・・
かもしれませんが、それで大丈夫です。
この段階で大事なのは、映像や流れから「この人はこんなことを言ってるのかな?」と、なんとなく推測しながら見ること。
自分なりにイメージをふくらませながら見ましょう。
手順② 次に、英語字幕をつけて見る
英語字幕をつけて同じ部分をもう一度見ます。
その際、推測したストーリー展開を思い浮かべて、照らし合わせるようにしてください。予想した展開にマッチする言葉が出てきたとき、その表現が印象に残りやすいはずです。
さらに、がっつり勉強に取り組むモードの時は、見ながらわからない単語をメモしていきます。
文脈から意味を想像し、頭を働かせながら単語リストを作りましょう。
手順③ 英語字幕と日本語字幕を同時に表示しながら見る(上級者は不要)
YouTubeのデフォルト設定では1つの言語しか字幕表示できません。ここでは「YouTubeで2言語の字幕を同時表示する4つの方法【無料で英語学習】」で紹介したやり方で、英語と日本語の字幕を同時に表示させます。
日本語字幕を使って、想像してきたストーリーや単語の意味の答え合わせをします。知らない単語やイディオムの意味もここで調べます。
わからないモヤモヤが一気に解消されて気持ちいいステップです。記憶にも定着しやすくなります。
手順④ 最後に、字幕なしでもう一度見る
調べた単語やイディオムを定着させるために、英語・日本語の字幕を消してもう一度見ます。
単語を理解したこの段階でも、一見(一聞?)してわからない文が残っていることがあります。
その場合はおそらく、その文の構造をまだ理解できていないのだと思います。
単語などの要素を理解したのに、文全体の意味がわからないなら、長文を瞬時に理解する訓練が足りていないのでしょう。リスニングや単語力とは異なる訓練が必要になります。この場合は、英語の多読を並行して行えば、理解力がぐっと伸びます。
まとめ
リスニングスキルは一朝一夕に身につくものではありませんが、続ければ必ず成長を実感できます。
学ぶ過程を楽しんでいきましょう。
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