ネイティブの発音はシンプルな単語でも聞き取りづらいと思いませんか?
英語中〜上級者になると、リスニングの壁に必ずぶち当たります。日本で生まれ育った人は英語独自の音域(周波数)に慣れていないからです。
リスニングの壁を突破するには、英語の音に慣れる訓練が不可欠です。今回は、使える英語を学ためのリスニング練習に使えるYouTubeチャンネルを紹介します。
英語学習に使えるYouTube動画の選び方
英語学習の教材としてどんなYouTubeチャンネルがふさわしいか。私の考えは次のとおりです。
リスニング練習に使える動画① Life Where I’m From
日本在住のカナダ人男性が日本の生活や風物を海外に紹介するチャンネルです。
朝食風景やファミレス紹介といった日常のようすや、給食制度の素晴らしさ、サラリーマンの丸一日に密着取材など、日本社会とは?を掘り下げた重厚なドキュメンタリーまで、ハズレ動画のない良質なコンテンツを提供するチャンネルです。
ナレーターはおそらくネイティブですが、クリアな聴きやすい発音です。早口でもありません。
語彙の難しさは中級レベルで、専門的な単語は出てきません。
見知った単語を組み合わせたイディオムや、英語らしい文の構成に慣れる練習にうってつけです。
- 難易度 中ー上級
- 興味深いトピック ★★★★★(外国人の目から見た日本社会を知れる)
- 定期的に配信 ★★★★☆ (ひと月に0−4本配信)
- 全編英語 ★★★★★(ナレーターは英語、インタビュー対象は日本語を話す)
- 日本語字幕 ☆☆☆☆☆(AI翻訳のみ)
リスニング練習に使える動画② Max D. Capo
日本人と外国人との間に生まれた方、いわゆる「ハーフ」をテーマにしたチャンネルです。
ナレーターは英語ネイティブで、自らも「ハーフ」の男性。
カジュアルで早口なネイティブの英語で、「ハーフ」の方々にインタビューしたり、日本の文化を海外に向けて発信しています。
ネイティブの速い英語は、フィリピン教師のオンライン英会話とはどうしても異なります。
リンキング(単語同士の音のつながり)が多く、ネイティブの英語を聞くときにありがちな
音が頻出します。
ネイティブの速度に慣れるためにはうってつけのチャンネルです。
- 難易度 上級
- 興味深いトピック ★★★☆☆(気楽な雑談を聴きたい人、「ハーフ」の問題に興味がある人に)
- 定期的に配信 ★★★★☆ (ひと月に2−4本配信)
- 全編英語 ★★★★★★★(ネイティブの容赦ない速度が体験できる)
- 日本語字幕 ★★☆☆☆(一部ある)
リスニング練習に使える動画③ YYYOKOOO
「ゲス女英会話」を配信されているYOKOさんのチャンネルから、全編英語のプレイリスト「英語リスニング練習したい用」をおすすめします。
YOKOさんは日本育ちでありながらとても流暢な英語を話す、Camblyの英語教師。
外国で暮らす日本人がざっくばらんに語ってくれる内容は、英語学習者にとってrelatableで興味深いものです。将来この国に住んだら・・と想像しながら聞くのもあり。
チャンネル自体は英語と日本語で配信しています。
「確信度別『思う』の言いまわし」など、中級者がよく遭遇する疑問点を答えてくれたり、「英語でナメんなよと言い返す方法」など、実生活で必要だけどお行儀の良い学習教材では手に入らないリアルに役立つ言い回しが身に付きます。
- 難易度 中級
- 興味深いトピック ★★★★☆(英語学習から政治、ゲス話まで幅広い)
- 定期的に配信 ★★★★★ (ひと月に4本ほど配信)
- 全編英語 ★★★☆☆(動画によるが、海外トピックはほぼ英語。英語学習の動画は日本語が多い。)
- 日本語字幕 ★★★★★(本人による完璧な日本語字幕あり)
Yokoさんが講師を務めるCamblyはこちら:公式サイトで詳細を見る
まとめ:「英語の学び方」動画にハマりすぎない
以上、全編英語の動画ばかりを紹介しました。
慣れないうちは、英語の動画を見るのはすごく疲れます。
リスニングに疲れた時には、英語学習のやり方を日本語で語る動画を見て耳と脳を休めるのも良いでしょう。
ただし、日本語の英語学習ビデオは、
- 英語の知識がついて勉強した気になりがち
- 日本語の動画なのでラク
という特徴があって、そればかり見てしまうループにハマってしまうことがあります。
英語のリスニングから逃げてはいないか?時々自問しながら、頑張っていきましょう。
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