昨日知ったばかりのSTEPN。かなり面白そうで、今すぐスニーカーを買いたくなっている。
だけど、昨日も述べたこのポイント:
気になる点は、SOLにスワップできるというGSTの価格を担保する仕組みだ。アクシーのようにポンジと言われても仕方が無いような、利用者が拡大しなければ価値を保てない仕組みになっていないかどうか。購入する前にこれは確認しておかないとね。
始める前にこれだけは調べておきたい。走るだけでお金が手に入るというのは、普通に考えればいかにもおかしい。
軽く調べただけでも、この1週間でSTEPNに関する記事が爆増している。特に日本人の間で人気が出ているようだ。だけど、ポンジじゃないのか?という問題意識は今のところあまり共有されていないっぽい。ポンジスキームとは、新規参入者のもたらすお金を既存の参加者に配っているというやつで、ユーザーの拡大が終わればもたないシステムだ。
調べないといけない。STEPNはポンジじゃないのか?
ポンジの問題点とは
まず、ポンジスキームの問題点を整理しよう。
Wikipediaによれば、
実際には資金運用を行わず、後から参加する出資者から新たに集めたお金を、以前からの出資者に“配当金”などと偽って渡すことで、あたかも資金運用によって利益が生まれ、その利益を出資者に配当しているかのように装うもののこと。
集めたお金の総額は増えないのに、配当するべき金額が増えていく。要するに、
資産<負債
のバランスが逆転しないまま拡大していくスキーム、ということだ。拡大を止めれば破綻する。
PlayToEarnー仮想通貨を軸とするシステムに固有の性質
PlayToEarnでは、現金と異なる二つの点がある。
1.通貨が尽きることはない
配当時に仮想通貨が発行されるので、この世に存在する仮想通貨の総量は可変である。
だから、配当できない事態にはならない。
(ポンジの定義に「配当不可能」が含まれるなら、PlayToEarnはポンジではないことになる。)
2.通貨の価値は大きく変動する
仮想通貨の価値は安定していない。
だから、PlayToEarnの破綻は「配当はされるがその実質的価値がゼロ」という形をとる。これを避けなければならない。
(ポンジの定義を「実質的な価値のある配当不可能」とするなら、PlayToEarnもポンジたりうる)
結局、PlayToEarnの安全性を判断するには、報酬通貨の価値低下リスクを考えればよい。
報酬通貨の価値低下リスクを考える
仮想通貨の価値は需要と供給で決まる。
誰も欲しがらなくなったとき、その仮想通貨の価値はゼロになる。
Axieの場合
AxieInfinityでは、ゲームで遊ぶことでSLPという仮想通貨が手に入る。このSLPの価格は、新規参入者がいなくなれば現状では下がるしかないと言われている。
これは、ゲーム内でのSLPのエコシステムが、
総SLP消費量<総SLP供給量
となっているため、SLPの総量が増え続けるからだ。
SLPの価格を維持する=希少性を保つためには、一人当たりのSLP量を減らす=ユーザー数を増やしつづけるしかない。だけど人口は有限だからそれは不可能で、SLP価格はいつか暴落する運命にある。これがAxieの問題点のコアだろう。
Stepnの場合
ではSTEPNはどうか?
STEPNでは、GSTという仮想通貨が報酬となる。GSTの価格は、Axieのようにユーザー数に依存していないだろうか。
GSTの価格維持の仕組みに言及しているサイトを調べてみたが、あまり見つからない。
RedditのSTEPNコミュニティでは一つだけ言及があった。「どうやってGSTの価格を維持するんだ?」という質問に対して次のコメントがされていた。
ゲーム内でのユーザーの行動によってGSTが消費される。この消費量が報酬量とバランスを保つように設計されているはずだ、という。
しかしこれは、消費される仕組みが存在する、というだけだ。肝心の「バランスを保つ仕組み」については見つからなかった。
GST消費量と供給量のバランスは保たれるのか?
Axieの場合
AxieもSLP消費の仕組みはあった。新Axieの製造(Mate)やレベルアップだ。
しかし消費量≧供給量のバランスを保てなかった。
SLPのインフレ率は非常に高く、1日あたりSLPが消費される量の約4倍のSLPが供給される状況になっている ーYahoo!2/7の記事より
という事態になり、現在SLPの価格は急落している。
Axie公式は、これに対して供給量を減らす、つまりプレイヤーの報酬を減らすことで対処するという。しかし、ほとんどのAxie参加者が報酬のみを目当てにしている現状に照らせば、Axieプレイヤーは減るだろう。それによりますますSLPは下がるはずだ。
Stepnの場合
STEPNでも、スニーカー製造(Mint)、修理、レベルアップという消費の仕組みが存在するが、供給量とのバランスをどうやってとるかは不明だ。
だけどAxieとは異なる点もある。Stepnというアプリの魅力だ。
Stepnはランニングアプリでもある。プレイする理由は報酬だけではない。
アクシーではSLPの低価値化によりユーザーが大幅に離れた。しかしStepnでは、GSTの価値がある程度下がったとしてもランニングアプリとして使い続けるユーザーは相当数いるはずだ。どの程度のユーザーを維持できるかはランニングアプリとしての性能にかかっている。
ユーザーが居続ける限りGSTの価値はゼロにはならない。さらに、ユーザー離れが起きるとしてもStepn自体を楽しんでいるユーザーが多ければ、それは緩やかか、少なくとも暴落にはならないだろう。
結論
- Axieと異なり、Stepnにはランニングアプリとしてアプリ自体に価値がある。だから、アクシーのような大暴落が起きる可能性は低そうだ。
- 価格が低下する可能性はある。だけど、そのときは諦めてランニングアプリとして楽しめばいい。ユーザーが少しでも残っている限り、1円でも10円でも稼げるだろう。そう考えれば悪くない。
これが私の現段階での結論だ。よし、Stepnを始めてみます!
おまけ
Stepnを始めるならDiscordに登録して最新情報を手に入れましょう。招待制となっており、下のリンクから登録できます。
Discordのクイズで勝つとNFTスニーカーが当たります。出題範囲の予習はこちらから。
Stepnを始めるには、仮想通貨SOLを購入する必要があります。取引所のアカウントを持っていない方は、私が使っているBinance(バイナンス)の登録方法を解説しています。
コメント