海外で手数料がかからないクレジットカード11選(アメリカ発行)|一時帰国・旅行に

外貨手数料の無料のクレジットカード

一時帰国でクレジットカードを使ったら、3%も外貨手数料(Foreign transaction fee)を取られてしまった。アメリカ国外で気兼ねなく使える外貨手数料無料のクレジットカードがあればよかったなぁ。

外貨手数料(Foreign Transaction Fee)とは、ドル以外の通貨で支払いをする際に、クレジット会社および発行会社がチャージする手数料です。外国旅行に備えてNo Foreign Transaction  Feesのカードを用意しておけば、カードによっては5%以上の節約になることもあります。

今回はアメリカ在住邦人の方に向けて、No Foreign Transaction Feeのクレジットカードを比較し、国外で最もお得に使えるカードを解説していきます。

※この記事はアメリカ発行のクレジットカードについてお伝えするものです。

外貨取扱手数料(Foreign transaction(FX) fee)の相場

カードによってFX feeは異なり、0%〜5%以上まで差があります。多くのカードは2%〜3%に収まります。

FX feeは次の二つがあります。

① クレジット会社がチャージする手数料(Network fee or currency conversion fee)
② 発行会社がチャージする手数料

①+②の合計額となります。例外的に、DiscoverやAmerican Express(一部)ではクレジット会社と発行会社が同じであるため、②はチャージされません。

① クレジット会社がチャージする手数料

各クレジット会社がチャージする手数料は次のとおりです。

Visa             1%
MasterCard 1%
American Express  0% or 2.7%
Discover      0%

② 発行会社がチャージする手数料

発行会社がチャージする手数料は、カードごとに異なります。

多くのカードでは①+②合わせて1−3%が外貨手数料としてチャージされます。

ちなみに、カード以外の決済手段ではPaypalやWiseが有名ですが、その手数料は

Paypal   2%程度(非公表:Dynamic Currency Exchangeとして)

Wise     固定手数料132円+総金額の0.64%

となっています。

≫ Wiseとは、手数料の価格破壊を起こしつつある、格安の国際送金サービスです。「ワイズ(旧トランスファーワイズ)の手数料は本当に安い?メガバンク・PayPalと比較」で解説しています。

では続いて、FX Feeが0%のクレジットカードを見ていきましょう。

外貨手数料が無料のカードを比較

No foreign Transaction Feeのカードをまとめました。(2021年3月現在の情報です)

銀行系のクレジットカード

カード名年会費備考
Chase Sapphire Preferred$95ポイント還元 1~2ポイント/$
Wells Fargo Propel American Express無料ポイント還元 1~3ポイント/$
Bank of America Travel Rewards無料ポイント還元 1.5ポイント/$

銀行系カードでは、還元率は総じて平均的な印象があります。Wells Fargoの最大3%が頭一つ抜けています。

年会費無料かつ全てのカテゴリで還元率1.5%Bank of Americaも良さそうです。

注意点は、ポイントの使用が、事実上旅行に限定されることです。旅行以外の費目に使うこともできますが交換率がよくありません。

航空会社系のクレジットカード

カード名年会費備考
Citi AAdvantage Platinum Select(アメリカン航空)$99(2年目から)マイル還元 1~2マイル/$
アメリカン航空で受託手荷物1つ無料
United MileagePlus Explorer Card$95(2年目から)マイル還元 1〜2マイル/$
ユナイテッド航空で受託手荷物一つ無料、ラウンジ年間2回使用権
Alaska Airlines Visa Signature$75マイル還元 1〜3マイル/$
アラスカ航空で受託手荷物一つ無料

エアライン系のカードでは、受託手荷物・ラウンジ関連のサービス付帯や航空券購入でマイル還元率が最大になるなど、特定の航空会社を頻繁に利用するほど付加価値がアップします。

年会費は総じて高めですが、利用する航空会社が決まっている人なら利用価値はありそうです。

ホテル系のクレジットカード

カード名年会費備考
Hilton Honors Card無料ポイント還元 3~7ポイント/$(ヒルトン系列利用で最大
※実質価値(マイルへの交換レート)は1%〜2.5%程度
Marriott Bonvoy Bold無料ポイント還元 1~3ポイント/$
※実質価値は0.3%〜1%程度

ホテル系カードでは、ポイント使用時に交換レートが3ポイント=1ドルと3分の1になる点に注意してください。

Hilton Honorsは、ヒルトン系列のホテル宿泊で還元率が最大となります。ヒルトン系列での様々なベネフィットもあり、ヒルトンを最大限に活用できる方にはおすすめです。

クレジットカード事業会社系のクレジットカード

カード名年会費備考
The Platinum Card from American Express$550ポイント還元 1〜5ポイント/$
※実質価値は0.3%〜1.7%
Uber Credit毎月$15付与
Capital One VentureOne Rewards無料マイル還元 1.25マイル/$
Discover it Cash Back無料現金還元1%〜5%(初年度はさらに2倍)

Amex、Capital One、Discoverの3社です。

アメックスの上位カードであるThe Platinumは、UberやSaksのクレジットなど様々なサービスが付帯します。一方で還元率は意外と控えめ。American Express Travel社を通じた航空券の予約で5ポイント、ホテル3ポイントがつくほかは、その他全ての使用は1ポイントにとどまります。

Capital One VentureOneは1ドルあたり1.25マイルをマイルで還元します。旅行代金の支払いに1マイル=1セントの交換率で充てることができるほか、現金還元もできます。ただし変換率は1マイル=0.5セントと価値は下がってしまいます。

Discover it Cash Backは、FX fee無料カードには珍しい現金還元です。全ての買い物に1%がつくほか、特定のカテゴリで5%の還元率にアップします。カテゴリは四半期ごとにローテートします。

  1 − 3月  食料品店、Walgreens、CVS
4 − 6月  ガソリン、Netflixなどのストリーミングサービス、Wholesale
7 − 9月  レストラン、PayPal
10−12月 Amazon、Walmart、Target(2021年の場合)

12月にAmazonが5%なので、ホリデーシーズンの買物をここで済ませるとお得です。

なお初年度だけは稼いだキャッシュバックが年度末に2倍になるので、実質還元率は2〜10%です。

結論:海外での決済に最もおすすめのクレカはDiscover it Cash Back

まとめると次のとおりです。

  • Bank of Americaのユーザーであれば、管理面のメリットからBank of America Travel Rewardsが候補になると思います。ポイント利用がトラベルに限られる点に問題がなければ、良いチョイスかもしれません。
  • ユナイテッド・アメリカン・アラスカ航空をよく使う方は、航空会社系カードを検討してみてください。年会費分の元が取れるかが一つの目安となるでしょう。
  • ヒルトンの愛用者には、Hilton Honorsが良いかもしれません。それ以外の方には、ポイント交換レートが悪いためホテル系はおすすめしません。
  • それ以外全ての方におすすめできるのは、Discover it Cash Backです。年会費無料、使途が制限されない現金還元、還元率最大10%は非常に良いディールと言えます。JCB・DinersClub・銀聯と提携しているため、日本での利用も困りません。

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