2021年・コロナ禍で日本に帰国した体験談【羽田空港の様子・PCR検査待ち時間】

飛行機の搭乗手続

帰国便の感染リスクが心配だ。機内の様子を知りたい。
それに、羽田空港に到着したあとの入国手続きはどんな感じだろう。

私は2021年1月に羽田空港から日本に帰国しました。この記事ではその体験に基づいて、

  • ANA国際線の機内の様子・感染対策
  • 入国後のコロナ検査や出国までにかかる時間
  • 羽田空港から街中へのアクセス方法、入国者専用のシャトルバス

について説明します。

※アメリカ出国については2021年・コロナ禍のアメリカから日本に帰国した体験談【PCR検査・LAX空港の様子】をどうぞ。

2022年の帰国体験談(交通手段)についてはこちらで書きました。https://sicha.blog/20220115nrt_transportation/

 

コロナ禍でのANA帰国便の機内の様子

ボーイングの大型機(ANA直行便)で帰国しました。

乗客は15人程度。もちろん機内はスカスカです。

距離は十分に保たれています。乗客同士が近くの席にならないよう座席を考慮しているそうです。

前後合計3列には乗客がいませんでした。

機内のコロナ対策

出発前に、アルコールシートとゴミ袋が配られました。

アルコールシートで肘掛けや机を消毒できます。

機内の空気は3分で全て入れ替わるそう。

客室乗務員も客も、全員マスクをつけています。

コロナに関する書類

出発後すぐに、検疫の書類が配られました。

書類記載の国に滞在していた人は、帰国後14日間の自主隔離が必要です。

14日間の滞在先をこの紙に記入します。

住所やホテル名は不要。「自宅」「ホテル」などと書くだけでOKでした。

この紙は入国後のPCR検査で使うので、カバンの取り出しやすいところに入れておきましょう。

コロナ禍の羽田空港での入国手続・所要時間

日本に到着して飛行機を降りると、何やら行列ができています。係員がそこここに立っており、行列に並ばずソファーで一眠り・・・はしづらい雰囲気でした。

出国ギリギリにPCR検査を受けて、入国審査前に待機してPCR検査の結果が出るまでここで時間を潰そう、と考えている方は、やめた方が無難です。早めに検査を受けておきましょう。

順路に従って進んでいくと、係員のいるブースが見えてきます。ここでコロナ関係の手続を行うようです。

書類のチェック

一つの手続きを済ますと、次のブースに進んでいきます。

最初のチェックポイントでは

  • 「入国される方へ検疫所からのお知らせ」
  • 「質問表」に回答したQRコード

を見せます。

質問表にはホテル名を記載する必要がありますが、予約の証拠までは求められませんでした

コロナ指定地域から帰国した人は、次のような赤紙を渡され次に進みます。

72時間以内の陰性証明の提出

赤紙を持つ人は、72時間以内の陰性証明書を提出しなければなりません。

結果(PDF)をスマホで見せるだけでOKでした。

必要な記載事項は決まっていますが、係員の方は

およそ、名前・陰性であること・検査日がわかれば大丈夫です

と言っていました。※とはいえ、ご自分の検査が形式要件を満たすことはご自分で確認してください。

2021年1月現在、陰性証明を要求する国・地域は毎日追加されています。日本到着までに入手が間に合わない人もいるでしょう。実際、陰性証明書を持っておらず、このブースで留め置かれている人がいました。

陰性証明書がなくても入国はできます

ただし、行列を外れてブースで留め置かれ、検疫所の指定する隔離機関へと移されるようです。おそらくですが、この場合の宿泊代は国が出してくれるよう。

アメリカの主要な空港では、出発前にPCR検査を行えるところが多いです。せめて出国空港でPCRを受けましょう。

ロサンゼルス国際空港でPCR検査を受けた体験談・料金・所要時間については2021年・コロナ禍のアメリカから日本に帰国した体験談【PCR検査・LAX空港の様子】をどうぞ。

PCR検査

次のブースではPCR検査です(無料)。唾液を入れる容器を渡されます。

唾液を吐き出して検査官に渡したら、結果が出るまで待合場所で待機します。

待合場所にはコンセント・WiFiがありました。

30分で陰性の結果が出ました。

結果が出たら、晴れて入国ゲートを潜れます。

荷物受け取り・税関

受託荷物は乗客ごとに分けられていました。税関を通って外に出ます。

いったん外に出れば普通の人と同じ。完全に群衆の中に紛れ込めます。帰国者は公共交通機関を使えませんが、これでは、電車を使ったとしても誰にも咎められないだろうと思います。

コロナ禍で帰国者が羽田空港から移動する手段

空港から隔離場所まで、自分で交通手段を用意する必要があります。公共交通機関は使えません。電車・バス・タクシー・飛行機はアウトなのでかなり不便。

帰国者が使える移動手段には次のものがあります。

帰国者の空港脱出手段① ホテルへのシャトルバス(有料・要予約)

都内いくつかのホテルに向けて、帰国者専用のシャトルバスが運行しています。公式サイトはこちら

ただし、停留先ホテルの宿泊者しか使えません。

料金

成田発 4000円
羽田発 1500円
※子どもは半額

事前予約が必要

予約サイトから予約・事前決済が必要です。
支払いはオンラインで。クレジットカードが必要です。

利用可能ホテル一覧

※ 必ず最新情報をご自分で確認してください。

ホテルを予約する際にバス予約も行ってしまいましょう。(楽天トラベルへのリンク付き)

利用した感想

今回はホテル直行バスを利用しました。

大きなスーツケースを2つ預けられて、座席にはコンセントが用意されており、WiFiもあります。乗客は2、3人しかおらず非常に快適でした。

帰国者の空港脱出手段② 空港周辺の周回バス(無料・予約不要)

あまり知られていない方法ですが、羽田空港から周辺へ帰国者用の無料バスが出ています。

帰国者専用なので堂々と使えます。

帰国時の手続の列の途中にこの紙が置いてあります。注意しなければ気づかないのでご注意ください。

PCR検査の手続の最後の方に、「周回バスのご案内について」という紙が掲示されています。この用紙が無料チケットになるそうなので、利用したい方は取るのを忘れずに。

利用方法

  1. 帰国後、用紙「周回バスのご案内について」を取得する。
  2. バス乗り場へ行き、用紙を見せてバスに乗る。

方面と停車場所一覧

川崎駅方面:穴守稲荷駅→大鳥居駅→京急蒲田→JR蒲田駅→JR川崎駅
品川駅方面:穴守稲荷駅→大鳥居駅→京急大森海岸駅→JR大森駅→JR五反田駅→JR品川駅

1時間に一本運行

その他

  1. レンタカーを借りて自分で運転する
  2. 友人に迎えにきてもらう
  3. 送迎サービスのあるホテルを利用する

隔離期間の過ごし方

定期連絡

1日目・14日目の電話連絡(人間)

隔離最初の日と最後の日に、保健所から電話がかかってきます。

名前、熱、滞在場所を確認するだけでした。この電話は人間です。

2日目〜13日目の電話連絡(AI)またはLINEでの連絡

隔離中は毎日12時ごろに発熱・健康状態を確認する電話がかかってきます。機械による自動通話で、「はい」「いいえ」の声で返答すると自動的に判断してくれます。

電話の代わりにLINEでの連絡システムも用意されています。


ただ、LINEのシステムはうまく動いていないようです。登録しましたが一度もLINEの連絡は来ませんでした。

保健所の方に聞いたところ、

LINEは登録してから動くまで数日かかることがあります

とのことでした。

公共交通機関の制限

「なるべく」公共交通機関は使わずに外出しないように、と言われました。

食料品の買い出しなど、必要な移動までは禁じられていないような口調でした。

まとめ

入国の手続自体はスムーズで、1時間ほどで入国できました。

入国後は14日間の隔離が必要だったり公共交通機関を使えないなどの不便はありますが、レストランやショップは営業しており、コロナによる生活上の不自由は全くありません。

全体的に、日本のコロナ対策は性善説で運用されていると感じます。店の営業もそうですが、入国時の隔離についてもホテル予約は確認されませんし、空港から電車で移動したとしてもほぼわからない状態です。

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