フリーwifiに接続しても大丈夫?ウイルスや詐欺に使われないか心配。でもネットにはつなぎたいし・・・何とかならないの?
海外に出るとフリーwifiを使う機会があると思いますが、カード情報を読み取られるといったリスクがあります。この記事では、海外でフリーwifiに接続するなら知っておくべきリスクと対策について説明しました。
結論を先に言ってしまうと、メールを登録する際は捨てメアドを使うこと、脆弱なサイトは見ないこと、究極的にはVPNを使うことです。
フリーWi-Fiのリスク
フリーwifiの危険性は、次の三点から生じます。
- 登録したメールアドレスを悪用されることがある
- 通信が暗号化されていないことがある
- にせものフリーwifiがある
メールアドレス悪用のリスク
wifiに接続するために、メールアドレスの登録が必要な場合があります。(日本含む東南アジアでよくあります)
ここで収集されたメールアドレスが悪用されるリスクがあります。代表的な例は、スパム業者などに売却され、詐欺メールが大量に届くようになること。
メールアドレス悪用のリスク: 頻度 中程度/危険度 30%
通信が暗号化されていないリスク
きちんとしたネットワークでは「暗号化」という技術を使っています。
見ているウェブサイトの内容(例えば、ポルノサイト)や、送信する情報(例えば、GoogleのログインIDとパスワード)が第三者から傍受されないように保護しています。
フリーwifiでは暗号化がされていないことがあります。このフリーwifiをハッキングしている者がいる場合、非常に脆弱です。メールを見られたり、ログインIDとパスワードが盗まれる場合もあります。銀行にログインした場合はさらに危険です。
にせものフリーwifiのリスク
「Starbucks_WiFi_free」とか「Singapore-public」という名前のwifiが飛んでたら、どうする?
公共のフリーwifiなんだから、もちろん接続するよ?
アウト。いかにも本物らしい名前だけど、「偽物」かもしれないよ。
悪意のある人が、自分のネットワークに大企業などの名前をつけて解放し、接続した人の通信内容を見ることがあります。「悪意のあるアクセスポイント」、「なりすましアクセスポイント」と呼ばれる問題です。
通信暗号化のリスクと同じことが起きる可能性があるうえ、ネットに接続しているパソコンやスマホの中身まで抜き取られてしまうこともあります。
対策① 使い捨てメールアドレスを使う
一時的なメールアドレスを使える無料のサービスがありますので、フリーwifiに登録するなら必ずこれを使います。
TempMail
TempMailは使い捨てメールアドレスをくれるサービスです。
サイトを開くとすぐに「あなたの一時的なメールアドレス」が表示されます。
このメールアドレスはその場限りのもので、自分のアドレスとして保持することはできません。しばらく間を空けてアクセスすると違うアドレスが表示されます。
ご覧のとおり「.com」で終わるため、正式なもののように見えます。捨てアド対策で変な文字列のメアドがエラーになるサイトもありますが、TempMailのアドレスは弾かれたことがありません。
画面下の方に受信メール欄があります。
こちらに受信したメールが表示されます。自動更新されますが、なかなか表示されないときは上の「再読込」を押して手動更新できます。
全てのメールは10分限りで削除されてしまうので注意しましょう。
なお、メールの送信はできません。
迷惑メールに使われるのを防ぎたいんだろうね。
対策② VPNを使う
メアドだけでは暗号化されていないリスクに対処できません。海外のネットでしっかりセキュリティ対策したいなら、VPNを使うべきです。
VPNとは、ざっくり言うと「自分しか入れないインターネットの通信経路」のことです。第三者が傍受することができないので安全にインターネットを楽しめるようになります。
米国連邦取引委員会(FTA)も、次のとおり述べてフリーwifiではVPNを使うことを勧めています。
Consider using a VPN app.Some virtual private networks, known as VPNs, offer encryption. -“How To Safely Use Public Wi-Fi Networks | FTC Consumer Information“
NordVPN(ノードVPN)
VPNを選ぶなら、値段と品質のバランスがいいNordVPNがいいでしょう。高品質の代表的なVPNサービスです。料金は月額347円から。(キャンペーン価格です)
巷には無料VPNもありますが、信頼性が低いのでおすすめしません。
NordVPNの使い方
パソコンでもスマホでもOK、一つのアカウントで同時に6台から使えます。
アプリをインストールしてログインします。すると次の画面になるので、Country listから好きな国を選びます。
これは、どの国のサーバーから接続するかを選ぶものです。
要するに「ここで選んだ国でインターネットを見ているユーザー」としてネットに接続するということ。こだわりがなければ、どこを選んでもOKだよ。
これだけで安全にインターネットを楽しめます。
おまけ その国の人しか見れないコンテンツが見れる
NetflixやAmazon Primeでは、国ごとに配信作品や数が違います。日本では見れないけどアメリカ版では見れる作品があったりします。各国の作品数は次のとおり。
Netflix | Amazon Prime | |
アメリカ | 5087 | 18246 |
日本 | 2651 | 非公開 |
ケイマン諸島 | 4220 | ー |
メキシコ | 3886 | 1764 |
NordVPNを使うと、選んだ国にいる人間としてネットができるので、外国でしか見れないコンテンツを見ることが出来ます。
1年以上海外で暮らすなら割安な年間契約がおすすめです。
その他のヒント
VPNを使わない場合には、せめて次の対策をとります。
「http」で始まるサイトは見ない
ウェブサイト単位で暗号化する技術があり、「https://」で始まるサイトは暗号化されています。
逆に、「S」のついていないサイト(http://)は傍受されやすいため、フリーwifiでは接続しないようにします。
銀行などの大事なサイトにアクセスしない
最悪、盗み見られていることを想定して、お金や会社の機密情報など、絶対に漏らしてはいけない情報にはアクセスしない方がいいです。
ログインが必要なサイトにアクセスしない
ログインするとき、自分の端末からログインIDとパスワードがインターネットに送信されます。傍受されている場合、IDとパスワードが抜き取られてしまうことになります。
VPNなしでフリーwifiに接続するときは、ログインが必要なサイトは使わない方が安全です。
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