アメリカではじめての家探し、不安だな。業者にはどうやって連絡を取れば良い?内見の手順やチェックしておくべきポイントも知りたい。賃貸で使う英語も押さえておきたいな。
私はアメリカ在住歴4年の日本人です。はじめて現地で家を探したときは全てが手探りでした。その実体験に基づいて、内見のやり方や不動産業者への連絡の取り方、内見でのチェックポイントを解説します。
※この記事は「アメリカで家探し」シリーズの第3回目です。
住みたいエリアが決まっていない方はこちらの手順で地域を選定します。
エリアが決まったら、賃貸物件を探しましょう。
良さそうな物件を見つけたら、早速見に行ってみましょう!
問い合わせ・内見予約を入れる
商業的な物件サイトに掲載されている物件は、担当のrealtor(不動産業者)が付いています。彼らは個人で動く個人事業主。Realtorの連絡先を見つけて、個別にアポイントメントを設定します。
大手仲介サイトの場合
賃貸サイトでは、物件情報にRealtorの連絡先が書いてあるので、個別に連絡します。
こちらはZillowの物件詳細画面。
Realtorの名前、連絡先と営業時間が書いてあります。
「Ask a question」からメッセージを送れるようになっています。
- 空室があるか
- 内見可能な日程はいつか
- その他、部屋について聞きたいこと
を聞いてみましょう!
大規模マンションの場合
大規模な賃貸マンションであれば、マンションのウェブサイトが用意されていることがあります。例えばこんな風に。
右上の「Book a tour」から内見を申し込みます。
右下のチャットアイコンからも内見予約や質問ができます。
こういう大規模なマンションでは、このサイトが同時に入居者とのコミュニケーションプラットフォームにもなっており、パーティールームの予約などの手続を行えます。
貸主が直接掲載しているサイトの場合
Craigslistなどの掲示場のほか、ルームシェアを探しているなら貸主に直接連絡を取ることになります。Realtorはいません。
Craigslistの場合、連絡先が記されているので直接連絡してみましょう。
左上の「Reply」を押します。
すると上のように電話番号とemailのボタンが現れます。これを押すと連絡先が表示されます。
連絡が返ってこないこともよくありますから、家探しは同時並行で複数の物件に問い合わせをしましょう。
数人と同時進行でデートするアメリカ流の恋愛の進め方と同じだね。
同じかな・・・?
内見予約の問い合わせかた
内見は「toom tour」や「inspection」といいます。
- I’d like to inspect your room. 部屋を内見したいです。
- When can I visit your room? いつ内見に行けますか?
- Could you send me the address? 住所を教えてください。
単刀直入に用件を書きましょう。
Hi, I’m interested in your room. Is it still available? If so, I’d like to come and take a look at your room. Please let me know some dates that are convenient for you.
(お部屋はまだ空いていますか?もしそうなら内見したいので、都合のよい日程をいくつか教えてください)
これくらいでOKです。
内見する
待ち合わせして物件を見に行きます。最近はコロナのせいで、対面しない形での内見も可能です。
- Realtorが物件を訪れ、ビデオ通話しながら中を見せてくれるオンライン内見(Virtual Inspection)
- 鍵を借りて、自分一人で物件を訪れる内見
不便と感じるかもしれませんが、オンラインでも内見できるということは、渡米前の内見すら可能になったということ。赴任前に準備のためだけに渡航することが不要となれば数十万円の節約になります。
その場で決めても良いし、持ち帰って検討してもOKです。ただ早い者勝ちなのですぐに売り切れるかもしれません。
敷金・礼金などの初期費用が不要なので、転居の重さは日本と比べものにならないくらい気軽です。前のめり気味に決めてしまって良いと思います。
内見でのチェックポイント
水圧は十分か
アメリカの家は耐用年数が高く、築100年くらいの物件も珍しくありません。家の外装はきれいでも、配管系統が弱かったりして水圧が弱い家があります。
シャワーとトイレを流して確認しましょう。
洗濯機は屋内か
アメリカの洗濯機置き場は、日本の水準からするとショボく見えます。
多くの集合住宅では、各戸に一つではなく、建物に一つだけの洗濯機を共有しています。コインランドリーの形なので、洗濯のたびにコインが必要です。
しかも25セント硬貨しか受け付けないんだよね
内見では洗濯機置き場がきれいか、かび臭くないかをチェックしましょう。
重い洗濯物を抱えて共有部を通るのはとても面倒。室内に洗濯ユニットが欲しい場合は、Realtorにそういう物件を探している旨伝えた方がスムーズです。
どんなに洗濯機が古くても、ショボくても、必ず乾燥機は設置されています。
- Washer 洗濯機
- Dryer 乾燥機
- Laundry unit 洗濯機置き場
- In-unit washer 室内洗濯機あり
鍵
物理錠を持たず、ダイアル式のロックで済ませる家もあるので、物理的な鍵がよければ注意しましょう。
コンセントの位置と強度
ゆるゆるになっていて、差しても抜ける場合があります。実物をさしてチェックしましょう。
- コンセント outlet、socket
傾いていないか
古い家は傾いていることがあります。ビー玉など転がるものを持っていって、床においてチェックしましょう。
冷房が付いているか
ヒーターは標準装備となっていますが、クーラーについてはカリフォルニアでも無い家が多いです。
特に冷房付きの家を希望する場合は、確認しておきましょう。
また、クーラーというとfan(ただの扇風機)と勘違いされる可能性もあるので、air conditionerと言いましょう。
窓の開閉はスムーズか
日本では考えられない程古い物件があるので、はめ殺しの窓や、ガタピシでスムーズに開かない窓があります。
また、窓の開け方も日本と異なり、初見ではできない場合もあります。Realtorが一緒にいるときに開け方を確認しましょう。
確認したことを記録・共有しておく
借りると決めた場合の場足ですが、入居前に汚れや故障など気になる点を全て記録しておきましょう。
ささいな不備でも退去時に費用を請求される場合があります。
アメリカの取引では性悪説でいきましょう。
- リストアップした箇所は必ず写真と一緒に保管する
- Realtorにメールで共有しておく
も、行った方がいいでしょう。
まとめ
以上、アメリカで内見をする方法について説明しました。はじめての物件探しは不安もあると思いますが、その分新しい経験ができる楽しさもあります。この記事が少しでも支えになったら幸いです。
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