手数料6.73ドルでアメリカから日本に10万円を送金した話【Wiseマルチカレンシー口座の使い方】

外国から日本にほんの少しだけ送金するのに、手数料が数千円もかかるのは納得いかない。もっと安くていい方法があればいいのに。

海外から送金してもらうとき、普通に銀行を使うと1~3%も手数料を取られてしまいます。これって高すぎでは?

私はアメリカに住んでおり、ドルから日本円への換金手数料を安く上げるのは死活問題。安くて簡単な方法を求めて、色々な方法を試してきました。その結果わかったのは、

Wise(旧名TransferWise)の海外送金が最安で一番ラク!

ということ。

この記事では、海外送金サービス「Wise」を使って実際に1,000ドルを日本円に送金した体験談をまじえて、海外から日本へ安い手数料で送金する方法を解説します。具体的には、Wiseのマルチカレンシー口座という機能を使います。Wiseのアカウントさえ作れば、特別な手続や費用は必要なく誰でも簡単な方法です。

  • 海外に住んでいるが、一時帰国のため数十万円だけ日本円に換金したい
  • 海外からの送金を受け取りたいが、手数料をできるだけ安くしたい

という方は、この記事を読むと海外送金の手数料を節約できます。

※Wiseで日本から海外に送金する手順はこちらのページへ。

安くて速い国際送金サービスWise(ワイズ・旧トランスファーワイズ)の使い方
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Wise公式サイト

Wiseで1000ドルをアメリカ→日本に送金するとこんな感じ

まずは為替相場をチェック

ドル円レートを検索します。

良い感じ。今すぐに送金することに決めました。

Wiseは現時点での市場レートで両替します。相場を見ながら好きなタイミング(レート)で送金できるのは、銀行にはできないWiseのメリットだと思う。

Wiseにログインする

Wise公式サイトにログインします。

 

ログインしたら、左上の「送金する」を押します。

送金元を選ぶ

ここでは送金元の口座を選択します。「Wise以外のアカウント」とは銀行口座のことです。

日本から外国への送金

日本から外国に送金する場合は「Wise以外のアカウント」を選択して、銀行口座から直接送金できます。

Wiseのアカウント開設時に日本を住所として登録した方を念頭において説明しています。

日本以外の国でも、住所として登録した国からの送金であれば「Wise以外のアカウント」を選べます。

外国から日本への送金

逆に、海外から日本に送金する場合は「Wise以外のアカウント」を選べません。「Wise以外のアカウント」を選ぶと、

Transferwise ドル→日本円

というメッセージが出てしまいます。

ここでは、「Wise残高から入金する」を選びましょう。

Wise残高にお金を追加する

Wiseのアカウントを開設して、「マルチカレンシー口座」を利用することで、好きな通貨をWise残高として入金できます。

マルチカレンシー口座をはじめて使う人のため、この記事の後半で「マルチカレンシー口座の設定の仕方」を解説しています。

私のマルチカレンシー口座には、20ドルだけ入っています。ここに1000ドル追加します。

「USD」をクリックして、下の画面の「追加」を押します。

残高に入金する額を入力します。

今回は1000ドルを入金するので、1000と入力します。

送金目的を選びます。

自分の銀行口座からWiseへの送金方法を選びます。

今回は、アメリカの銀行口座から送るので、一番安くて速いACHを選びます。送金先はWiseのアメリカの銀行口座なので、国内送金として処理されて安く速くすみます。

詳細を確認します。1.6ドルの振込手数料がかかっていますね。

「送金手続へ進む」を押します。

Wiseに登録している私の米国銀行口座が表示されました。選択して「Pay」を押します。

5秒ほど待つと、「完了しました」と表示されました。

「確認しました」を押すと、先ほどの画面に戻ります。

もう1,000ドルが反映されてる!速っ

これで、Wise残高に米ドルを追加できました。

Wise残高から日本に送金する

続いて、Wise残高から日本への送金をしましょう。

「送金する」をクリックします。

「Wise残高から入金する」を選択します。

送金額と送金先の国を入力します。今回は1,000ドルを日本に送ります。

為替レートに注目してください。1ドル=111.400円での両替となっています。

数分前に市場レートを確認したときは、1ドル=111.30円でした。現時点の市場レートを確認してみます。

googleで検索したところ、Wiseと同じ111.40円でした。数分の間にドルが上がっていたようです。ちょっとだけ得をした気分です。

送金先の日本の口座を選択する画面に移ります。

自分自身の口座を選択して先に進み、送金目的をもう一度入力します。

 

確認画面が出ます。

「確認して送金する」を押すと、最終的に送金内容が確定し、送金手続にかかります。

5分後に着金するって速すぎるだろ

実際は、日本の銀行で着金を口座情報に反映するためのタイムラグがあるのでは・・・と思っていましたが、実際、日本の銀行でも2分後に着金していました!速い!

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マルチカレンシー口座の開き方

今回の送金で使った「Wise残高」とは、正式には「マルチカレンシー口座」と言います。

マルチカレンシー口座って何?

Wiseのアカウント上にお金を貯められる銀行口座のようなもの

オンラインの簡易的な銀行のように使える口座です。

今回の送金では、アメリカの銀行からマルチカレンシー口座に1000ドルを振り込みました。

デジタルマネーやポイントのようなものとも言えますが、口座番号が割り当てられ、実際の銀行口座に近い利用ができる点で違います。

30種類の好きな通貨で開ける

マルチカレンシー口座は30種類の通貨で開設できます。つまり、30ヶ国の銀行口座をWiseで開けると理解してもいいでしょう。

外国との取引がある人は、相手国の銀行口座で入金を受けられるので国内送金扱いとなり、海外送金の手数料を大幅にカットできます。

マルチカレンシー口座を開設する方法

※ここからの手順にはWiseのアカウントが必要です。アカウントの作成は無料、アカウント維持手数料などもかかりません。

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1.開設手続をはじめる

Wiseにログインして、左側の「資金の受取と管理」の「始める」をクリックします。何を始めるのかわかりにくい表記ですが、マルチカレンシー口座の開設手続がはじまります。

次の画面がポップアップするので、「はじめる」をクリックします。

2.通貨を選ぶ

次の画面がでたら、マルチカレンシー口座で保有したい通貨を選択します。

TransferWise 

2021年3月現在、選べる通貨は次のとおりです。

  • アメリカドル
  • オーストラリアドル
  • シンガポールドル
  • トルコリラ
  • ニュージーランドドル
  • ハンガリーフォリント
  • ユーロ
  • イギリスポンド

海外に移住したときでも、Wiseの住所変更はしない方がいい

住所登録をした国以外から送金する場合は、マルチカレンシー口座が必要です。

マルチカレンシー口座を開かずにどうしてもこれを実現しようとすれば、海外への住所変更という方法も考えられます。しかし、次の理由から住所変更はおすすめしません

改めて住所確認の手続が必要になるので、手間がかかる
②他の国の通貨から送金するには、結局マルチカレンシー口座が必要
ワイズも住所変更は想定していない

住所登録は、本人確認の目的だけに使われているようです。

つまり、ある時点での住所と本人の結びつきさえ確認できればよく、その後に引越しても住所変更する必要はありません。実際に、ユーザーからの住所変更申請は基本的にできない仕様となっています。

海外の住所で別アカウントをを作れば?

規約上、複数アカウントは禁止されています。

海外住所でアカウントを作ってもバレないかもしれませんが、本アカウントがBanされる可能性を考えると、おすすめできません。

マルチカレンシー口座を活用して、日本から飛び出し自由に稼ぎましょう。世界に出たいと思いつつまだWiseの口座を持っていない方は、時間のあるうちにアカウントを作っておきましょう。アカウントの維持費用はかかりません。

Wiseのアカウントを作る方は下のリンクからどうぞ。初回手数料が無料になります。

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