海外旅行にWiseカードが便利って聞いたけど、実際に使った人の感想はどうなんだろう。
海外に住む人の間では、海外送金の手数料を抑えるサービスが常識となっています。
中でも人気のサービスがWise(ワイズ。旧名TransferWise)。Wiseは、国際送金や両替の手数料を劇的に下げるイギリス発のサービスです。私自身もヘビーユーザーであり、送金・デビットカードで数百万円分は利用しました。
この記事では、海外旅行や留学に使えるWiseデビットカードを使った方の感想を集めてみました。
Wiseデビットカードの特徴
Wiseデビットカードは世界中で使える決済手段。従来のクレジット・デビットカードと異なり、海外決済の手数料が非常に安いので、国をまたいで移動する方には特に便利なカードです。
- アプリで残高をチャージすれば世界中で使える
- 両替不要(バックグラウンドで自動的に行ってくれる)
- 両替手数料がとても安い
- 有利な両替レート(市場レートをそのまま使用)
- ATMで現地通貨も引き出せる
Wiseデビットカードの特徴は、「海外旅行に必携!Wiseデビットカードの便利な使い方」もご覧ください。
Wiseデビットカードの良い評判
海外旅行・出張に便利
まずは「海外旅行や出張に便利だった」という声。
従来的には、海外には空港などで現金を両替して持っていく人が多かったのではないでしょうか。
この方法には次のデメリットがあります。
- 現地でいくら使うかを予測する必要がある
- お金が足りなくなったら再び両替しなければならない
- レートの良い両替所を調べる労力がかかる
- 余った現地通貨は無駄になる
確かに、外国のお金の管理って面倒だよなぁ
あるいは日本発行のクレジットカードを持っていく方もいるでしょう。
この方法では数%の海外取引手数料がかかるほか、両替時に数%の手数料を徴収されるため、合計で3~6%ほど割高になります。
日本発行のクレカの手数料については、「【米国居住者が教える】ホームステイ・留学時にお金を持っていく方法」で、もう少し詳しく説明しています。
Wiseデビットカードを1枚持っていくだけで、これらデメリットを解消できます。
ATMで現地通貨を引き出せるため、不慣れな現地を歩き回って両替所を探す必要はなくなります。手数料も0.5%程度(金額によって多少前後します)なので、お金の節約にもなります。
著者自身がインド旅行でWiseカードを使った体験談「Wiseデビットカードだけで海外旅行20日間を乗り切った話」もあわせてどうぞ!
外国サイトでのオンラインショッピングに便利
「日本から外国のお金で買物する際に便利」という声もあります。
日本から外国通貨で決済するのは、次のような場合があります。
- 外国(米amazon.comなど)から購入
- 海外のサービス(Dropbox、Netflixなど)を外国通貨で決済
この場合も、日本発行のクレカを使うより安くできます。
ちょっとした裏技ですが、NetflixやDropboxのような国際的に展開しているサービスは国によって値段が異なります。Wiseデビットカードを使えば、値段が一番安い外国通貨を選んで支払うことが可能になります。
転勤・留学時に便利
「海外移住で、最初の一枚としてWiseデビットカードを持っていくと便利」という声も数多くありました。
日本円を原資として現地通貨で支払うには、日本から現地銀行に国際送金するか、日本発行のクレカで支払うかしかありませんでした。
どちらも高い手数料がかかります。それに、日本発行のクレカは使えない場合もあります(特にJCB)。クレジットヒストリーがないため、その国でクレジットカードを発行することも移住直後は困難。
Wiseデビットカードを持っていけば、両替の心配なくすぐに生活をはじめられます。使えるクレカも手に入ります。
現地口座を開設して1年以上経ってから、現地のクレジットカードにアプライするとよいでしょう。(最初の一枚は、年会費無料・現金還元・ポイント最大10%のDiscoverがおすすめです)
アプリで利用状況の確認・カード凍結ができて便利
不正使用を簡単に確認できる点・カードの凍結と解除をタップ一つで行える点が便利だという声もありました。
何度でも何時でも、ただちに凍結・解除ができる点は確かに便利です。
使用時にはリアルタイムでスマホに通知がくるため、万が一不正使用されてもすぐに気づくことができます。
実際に使ったときに届く通知や利用履歴の画面は「日本でWiseデビットカードを使ってみた」で説明しています。
Wiseデビットカードの悪い評判
不正利用されるケースがある
今年に入って、日本人のカードが不正利用される事案が出てきているようです。
Wiseが自動的にカードを凍結してくれる場合もあるようです。また、普段使用していない地域でカードを使おうとした場合、通常はスマホで「承認」ボタンを押すよう求められ、これが押されるまでカードを使えません。
しかし油断は禁物です。
デフォルトの設定では、カード利用時には直ちにスマホに通知が届きます。この設定を変更しないようにしましょう。
一番の対策は、マルチカレンシー口座に大きな残高を入れておかないことです。Wiseはデビットカードなので、残高がゼロであればカードは使えないからです。
別に引き出す必要はありません。
「Jar」という貯蓄用口座にお金を分けておくだけでも十分です。
発行手続に日数がかかる
「デビットカードを発行するまでが面倒」という口コミもありました。
Wiseカードの発行には、アクティベーションの手続が必要です。発行手順はこの記事の末尾に載せています。
Wiseカードが到着するまで10日ほどかかるため、出発日を見越して早めに申し込んでおくのがよいでしょう。
預金保護を受けない
Wiseは預金保険機構による預金保護を受けません。
✔ 預金保険制度とは?
金融機関が破綻した場合、預金者のお金を保護する制度です。つまり銀行が倒産した場合には、そこに預けていたお金は1000万円までは戻ってきます。
Wiseにはそのような保護はありません。
もっとも、Wiseでは、Wiseの金銭と顧客の金銭を分けて保管する独自のセーフガードを導入しています。
セーフガードの詳細については「ワイズは安全か?倒産時の処理・事業規模・個人情報ポリシーを調査しました」で解説しています。
Wiseデビットカードの料金
- カード発行手数料 1200円 初回のみかかります。
- 口座維持手数料 無料
- Wiseのアカウントに保有している通貨での支払 無料
- Wiseのアカウントに保有していない通貨での支払 0.35%〜2.85%の手数料(金額に応じて変わります。わかりにくいですが、いずれもクレカより安い金額です。)
- ATM引出手数料 1ヶ月に250ドルまで無料。それ以上は2%
Wiseデビットカードを作る手順
1. こちらのリンクからWiseのアカウントを開く
上のリンクを使うと、海外の銀行への送金手数料が初回無料になります。
既にアカウントをお持ちであれば不要です。
2. 本人確認
オンラインで完結します。以下の書類を準備して本人確認を行いましょう。
- 顔写真つき身分証明書
- 紙とペン
- スマホ
- マイナンバーカードまたはマイナンバー記載の住民票
詳しい手順は「最安の海外送金サービス「ワイズ」(旧トランスファーワイズ)で口座開設する手順【安い・速い・オンライン】」で写真付きで説明しています。
3. デビットカードを申請する
「カードを注文する」を押して、カード発送先住所・名義人を入力し、1200円の手数料を支払います(デビットカードかクレジットカードが利用可能)。
4.カードが届いたらアクティベートする
スマホからWiseアプリにログインし、カード券面に記載のある6桁の番号を入力すればアクティベーション完了です。
結論:海外と取引のある人ならWiseで無駄な支出を節約できる
日本発行のクレジットカードでの支払いをWiseデビットカードに変えるだけで数%の節約になります。また、現地で両替商を探し歩く必要もなくなります。
Wiseデビットカードは、オンライン・お店での決済を問わず、外国通貨での支払を行う全ての人におすすめできる決済手段です。
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